ザリガニ – 屋外で飼うようになりました。

趣味

どうも、黒です。

また、趣味のザリの記事です。

今さら感があるのですが、去年(2021年)の夏頃から、屋外で飼育するようになりました。
それまで多分10年くらい、屋内の玄関で飼育しておったのですが、訳あって屋外での飼育に切り替えました。

この数年、色々あったんで聞いてくださいな。

え?
またまた、聞きたくもないですか?
いやいや、聞いてくださいよ。
役に立たない情報が盛沢山ですよ?

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実はザリガニを飼っていたのは、私ではなく子どもたち

なんですよ。

60cm水槽を近所のジイさんから貰った頃、2016年頃でしょうか。
毎年のように子どもたちが近所の水路でザリを捕まえてきては、

「家で飼ってくれ。」

なんて抜かすんですよ。
この頃は私もザリの飼育に積極的でしたので、多少は数が増えても楽しくやってたんです。
もちろん、この頃は屋内の玄関で飼育してました。

しかし、それから2~3年して、産卵、ふ化、成長、ペアリング、産卵といったザリのライフイベントを一通り観察した私はお腹一杯に。

今飼育しているザリが昇天したら、もう飼育を終わりにしようと考えておったのですが…

世話をしないくせに飼いたがる子どもたち

「えー、ザリいなくなるの、ヤダー。」

「自分らで世話するから飼いたい~。」

とか抜かすんです。
それなら、飼育を任せてみようかと。
こうして、私とザリ、ではなく、私と子どもたちとの闘いが始まりました。

エサやりから始まり、水替え、エアレーションやフィルターの仕組みや手入れの方法など、私なりに教えて、一緒にやって。

子どもたちだけで世話ができるようにはなったんです。
長男なんかは小学校の中学年くらいでしたし。

しかし、こいつら!

世話なんて、しねーしねー!

エサなんかも兄弟4人で交代でやってるはずなのに、最後にエサやったのは、いつだか、誰だかも分からん始末。
水替えも自分らでやったのなんて片手で数えるほど。
フィルターなんて、存在を忘れられてるくらいノータッチ。

で、結局、私が世話するんですよ。

もちろん、うるさく何度も声かけもしましたよ?
注意どころか、説教もしましたよ?

でも、子どもらが世話を続けることはできませんでした。
この間、やつらが思い知ったのは、いかにザリの世話が大変かということだけ。

これ、あれですよ、よくあるやつ。

「お母さん、この犬を飼いたい!」

って、小さな子どもが捨てられてた子犬を連れてきて、

「絶対に自分で世話するから!
エサも散歩も全て自分でやるから!」

って、言ってからの~、

数か月後には、犬の世話は全部お母さんがやってるっていう!

ウチでも同じ現象が発生しました…

さらに、『やるやる詐欺』化しました。

ここから、さらに2~3年、私が、

「今年こそ飼育は終わり、お前ら全く世話しねーじゃん、結局オレが世話してんじゃん!」

と言えば、

「えー、やるもん、やるもん!」

って言って、数日間はエサをやるだけ。
水替えは一度きりでお終い。

翌年、また私が、

「今年こそ飼育は終わりだ、捕まえた元の場所には戻せないから、家で食っちまえ!」

と言えば、

「えー、食べちゃうなんて可哀そう!
これからはちゃんとやる、やるから!」

とか抜かす。
でも、世話は続かない。
ロクに世話されてない方がよっぽど可哀そうだろ。

それどこらか、メスが抱卵したら、

「すごい、抱卵した!
稚ザリが一杯かえるぞー!
世話やるぞー!」

とか言って、熱心に観察するも、

結局、世話はしない!

はい、お終い、もう終わり。

もうオレは、ザリの世話はしない。
お前たちが世話しない限り、ザリは死に絶えます。

という訳で(どういう訳で?)、私はザリの世話はしなくなりました。

子どもでも世話が続けられる環境を考えてみました。

ただですね、私も一応、こいつらの親なので。
このままではザリが死に絶えるのは明確なのに、子どもたちに世話をぶん投げるなんてこともできません。

そこで、子どもたちだけで世話をできる環境(元々できる環境のはずなのだが)を作ってやることにしました。

まずは、現状の問題点の洗い出しです。

子どもにとって屋内での飼育が難しい理由

できるんだけど続かない。

誰にでもあることだと思います。
大人でもありますよね。
子どもなら、なおさらかもしれません。

理由は、無理があるから、だと思います。

ウチの子どもたちがザリの世話を続けられない理由を考えてみました。

水槽が高い位置にあるので水替えや世話が大変

これが一番の理由だと思われます。

屋内で飼育していた時、水槽は玄関の靴箱の上にありました。
玄関の床面から靴箱の上面までは120cm、さらに60cm水槽の高さは約40cm。
床面から水槽の上面までは160cmもあったんですね。
数字にするとヤバイ。

実際に作業をするのは玄関の床面から30cm上がった廊下の床でしたが、それでも高さ130cm。
子どもたちは踏み台を使って作業してました。

そりゃ、キツイわな。

すまなかったな、くそガキども。

エサやりにしたって、水替えにしたって、踏み台を出してからってなると、まあ面倒ですよね。
でも、それを面倒だと思って世話しなくなるくらいなら、飼うなよ。

水槽はなるべく低い位置に置かなきゃダメ。

新しい水の補充が一番大変かな?

私が水替えで一番大変だと思うのは、新しい水の補充です。

カルキを抜いた水を補充しなきゃならんからです。

水道水をホースで直に水槽へ入れるのが楽なんですが、いくら普通のアメリカザリガニが水質の変化に強いとはいえ、さすがに可哀そう。
水替えの後、明らかに調子が落ちている感じも…
ちなみに、金魚の場合、水道水を直に注水すると一晩で昇天することも。

すると、汲み置きの水か、カルキ抜き(チオ硫酸ナトリウム)を溶かした水を使うことになんですが、これってバケツに汲み置きする必要があるんですよね。

となると、玄関前に汲み置きしたバケツから、高さ160cmの水槽まで水を汲み上げる必要があるんですわ!

これが間違いなく、私のザリ飼育において、最もキツイ作業となります。

私は5Lくらいの小さいバケツで数回に分けて汲み上げてましたが、小学生の子どもたちには無理なので、電動ポンプで汲み上げさせました。

電動ポンプの準備と片付けも面倒なんですよね。
でも、それを面倒だと思って世話しなくなるくらいなら、飼うなよ。

汲み置きのバケツと水槽は近くないとダメ。

水を玄関や廊下にこぼす

玄関って場所がダメなんですよね。

水槽の位置が高くて作業しづらいせいか、水をこぼしまくり。
ヒドイ時には砂や泥で汚したり。
そして、その後始末をしない子どもたち。

作業中、頻繁に家族の出入りがあるのもダメ。
作業に集中できなかったり、中断したり。

なぜか客の出入りも多いくて。
玄関が濡れてたり汚れてたりで、家に上がれないんですけど…

水をこぼしたり、汚したりしてもいい場所に水槽を置かなきゃダメ。

エアレーションやフィルターの管理が続けられない

水替えだけで子どもたちは疲労困憊。
疲れちゃってエアレーションやフィルターの手入れまでたどり着かない。
てか、存在を忘れてる…

そもそもさ、水替えの前にフィルターの手入れして欲しいんだけど…

エアレーションやフィルターは諦めて、水槽はシンプルにしないとダメ。

屋外で飼育してみたらどう?

これが、私がたどり着いた答えですじゃ。

正直、屋外で飼うって発想はなかったんです。
それこそ私が幼い頃、30年も前であれば、逆に屋外飼育が当たり前でした。
だからこそ、私は屋外飼育の大変さを知っちょります。

ザリの飼育は絶対、屋内のが楽だし、ザリにも安全です。

ゆえに現在、多くの方は屋内でザリを飼育します。

だからこそ、自分でも意外な答えだったんですが…
なんとかなるもんです。

では、屋外で飼育するということがどういうことなのか、具体的に見ていきたいと思います。

屋外で飼育するメリットとデメリット

屋外飼育のメリット

先ほど考えた、ウチの子どもたちにとって飼育しやすい環境も合わせながら見ていきます。

水槽は低い場所に置けるよ。

なんてったって、地面に置くからな!
体の小さな子どもでも、水槽の隅々までいじれるぜ。

汲み置きのバケツは水槽の隣に置けるよ。

ウチの庭、スペースだけはあるからな!
新しい水の補充は楽勝だろ。

汲み置きのバケツも、ずっと置きっぱにできるぜ。
もうカルキ抜き剤も要らないぜ。

水をこぼしても、汚しても、大丈夫。

ウチの庭、見栄えなんて気にしないからな!
いくら水浸しにされても、いくら汚されても、気にしないぜ。

あ、服は汚すなよ。

人通りもないから作業に集中できるぜ。

人影もないし静かだから、ザリも落ち着くかもしれません。

水槽はとってもシンプル。

電気がないからな!
エアレーションやフィルターは付けたくても付けられないぜ。

これは本来、デメリットですね…

他にも、まだありますよ。

光が入りやすいので、エサとなるコケや水草が繁茂しやすい

見栄え、という観点からするとデメリットなんですが、問題になるほど繁茂する前にザリが食ってしまうので。
ザリ自体が直射日光に当たらないように、水温が上がり過ぎないように工夫すればメリットとなります。

ホテイソウの栽培 という点でも、あり。

冬季は冬眠するので、寿命が長くなる、かも…

ザリは飼育下よりも自然の方が寿命が長いらしいです。
冬季に冬眠する分、寿命が長くなるからだとか。

これは、もう2~3年しないと分かりませんが…

屋外飼育のデメリット

デメリットの方が多いでしょうねえ…
現状や対策も踏まえて見ていきたいと思います。

頻繁に水替えをしなければならない

これが一番のデメリットでしょう。

屋外では電気がないので、エアレーションやフィルターは使えません。

そのため、水質が悪くなるのが早い早い。

エアレーションやフィルターを使っていない場合、よく言われている水替えの頻度は、毎日、だそうです。ウチの子どもたちには、それを覚悟の上で屋外飼育に挑戦させたのですが…

ウチの環境では、春~夏でも、水替えは最悪、週1回でも間に合っちゃってます。

理想は毎日ですが…

水が悪くなりにくい理由としては、

  • 動物性のエサを与えていない。
    エサは水槽内で繁茂した藻や水草と、自分たちだけ。
    ええ、共食いさせてます…
  • 底砂や流木を入れている。
    水槽内にバクテリアが増えて、多少は水質の維持に貢献してくれているかと。
  • コケが発生したり、水草を入れたりしている。
    前述の通り、植物がよく育ちます。
    つまり、ザリに有害な物質を吸収してくれていると予想できます。

とまあ、こんな具合で、毎日やらなければいけないと思われた水替えは、意外と問題になりませんでした。

雨水が侵入するので水量の管理が面倒

雨が降って水深が増すと、ザリが水面に上がってきづらくなります。
こんな時、エアレーションがないから窒息死するかなー、なんて心配してたんです。

だから、雨が降ったらすぐに排水して水位を下げなきゃいかんと思ってた訳です。

しかし、いざ屋外に水槽を移すと、呼吸のために水面まで上がってきてるザリがほとんどいないんですよ。
つまり、屋外であればエアレーションがなくても、窒息死しない程度に水中の酸素濃度は保たれているようなのです。
水面を風が抜けるせいですかね?

さらに、雨で水量が増えた場合は、排水ついでにホースで底砂の掃除をします。
水替えで面倒な新しい水の補充作業がなくなって、むしろ楽ちん。

結局、ウチでは雨水の侵入はさほど問題になってません。

水位が上がるので、脱走だけは注意が必要ですが…

ザリガニの活性が落ちる

昇天するほどの酸欠にならないとはいえ、エアレーション使用時と比べると、水中の酸素濃度は低いと思われます。
屋内でエアレーションを使って飼育していた時と比べると、ザリの動きが少し鈍い感じがするからです。

飽くまで私の体感的なものですが…
ジッと動かない上に、エアレーションの水流もないせいか、ザリの体にコケが生える始末。

玄関に比べて、積極的な観察が必要

玄関に置いてあった時には、出入りの際になんとなくザリや水槽の様子が目に入り、異変にもすぐに気が付くことができました。

しかし、現在は屋外で、しかも、玄関から少し離れた位置に置いてあります。
自分で積極的にザリの観察に行かなければ、必要な世話ができません。
子どもたちはその辺の意識がすぐに薄れてしまうようで、屋外飼育に切り替えて半年以上経つ今でも、世話を忘れていることがあります。

結局、毎日のように私がザリ水槽の様子を見て、子どもたちが自ら世話を始めない時には声を掛けるなんて状況になってます。
声を掛けてもやろうとしないなんてこともありますが…

もう、みんな、茹でて食っちまえよ。

これはもう、子どもたちに生き物を飼っているっていう自覚が定着するまで、声を掛け続けるしかないですね…

冬の期間は凍結が心配

水の凍結はザリの全滅に直結することなので、エアレーションと並んで最も心配していたことでした。

我が家は関東地方でも、ちょっと海に近く、割と温かい地域だとは思います。
しかし、それでも2021~2022年の冬、ザリ水槽の水面には、何度も厚さ1cm以上の氷が張りました。

あー、ヤバイかなー、なんて思いながら恐る恐るザリ水槽をのぞき込むと、氷の下で稚ザリがピョンピョンと泳いでいる様子が見えました。
親ザリはジッとしてますが、かすかに触角をピクピクさせている様子。
一安心です。

ザリ自体が凍らなければ大丈夫そうです。

少しでも凍結を防ごうして行った対策は、水深を深くしておくことくらいだったでしょうか。
それでも、せいぜい水深は20cmくらい。

それから、水槽がガラスではなく多少は断熱性があるプラスチックだったというのも貢献したかも。

あ、後は次の項目で出てくるネットを掛けていたこと?
少しは夜間の熱放射が軽減されたのではないかと、思いたいです。

まあ、私の住む地域くらいなら、水槽の水が全て凍結してザリが全滅って心配はさほどなさそう、かな?

今後、寒波が来てヤバそうだったら、何か対策します。

落ち葉や虫などの異物が混入する

これは超ウザイっす。

ウチの屋外水槽は、垣根の隣に置いてありますので、落ち葉だの虫だの、対策しなかったら入り放題っす。

落ち葉が水底に溜まると、水替えの時、ホースのフィルターに詰まって、超ウザイっす。

毛虫とか、昆虫とかも侵入してきて、溺死しておられました。
彼らは有機物たっぷりな上に、どういう訳かザリが食わないので、あっという間に水が汚れます。
マジ、ウゼエ。

そこで行った対策は、余ってた網戸の張替え用ネットを水槽に被せること。

落ち葉や虫はもちろん、蚊の侵入を多少は防ぐようで、夏場はボウフラの発生が減りました。

観察の時に、めくったり被せたりするのが面倒なのと、ご覧の通り見栄えが悪くなるのが難点です。

デメリットは多いものの、手間と工夫次第でどうにかなる

屋外での子どもたちによるザリ飼育、なんとかなるもんですねえ。
子どもたちに世話を任せても、1か月もしない内に私が世話するようになると思ってましたが。
兄弟4人で文句言いながら、ケンカしながら、なんとか1年弱は続いてます。

そんなに大変ならやめりゃいいのに、とは思いますが、子どもらなりにザリに愛着があるようです。

なんか、あんま、スッキリしないんすけど、これで良かった、のかな…?

そうそう、それと、

バーンスポットの進行が治まった、気がする…

私がザリ飼育で最も悩まれている病気?のバーンスポット、減った気がします。

私の経験上、稚ザリについては脱皮の頻度が高いので、水が超汚れた状態が続いたりしていなければバーンスポットになっているのは見かけません。
屋外で飼育している現在も、稚ザリにバーンスポットは発生してなさそう。

問題は脱皮の頻度が低い親ザリなんですが…

こいつは2021年の夏に子どもたちが捕まえてきたオスの成体(多分この時点で1才以上)だったと思いますが、2021年の冬におそらく寿命で昇天したオスの先輩(多分この時点で2才以上、デカかった)に、胴体を思い切り挟まれてしまいまして。
一命はとりとめたものの、右の背中に穴が明いてしまいまして…

残念ながら、秋にはその穴がバーンスポット化。
もう脱皮の頻度も半年に1回程度になっていたので、次の脱皮は絶望的かな?なんて思っておりましたが…

2022年の4月頃だったでしょうか、脱皮しました。
すると、

あら、傷の周りは意外とキレイ。
脚や尾などの末端にも広がっている気配はなし。

現在は傷だったところが変色して盛り上がっちゃってますが、見かけ上は問題なさそうです。
至って元気。
体にコケとか生えて、見た目は汚いくせに、バーンスポットは進んでない感じがします。
内側でどうなってるかは、次の脱皮が終わらないと分からないので安心はできませんが…

バーンスポットの進行が抑えられているのは、直射日光が当たらないせいかな、と思います。
紫外線で甲殻がダメージを受けると、そこからバーンスポットになりやすいとか聞いたことがあります。
つまり、日焼けがよくないと。

屋外に置いたとは言え、垣根と不透明プラ水槽のお陰で、年中、ザリには直射日光は当たらんのです。

逆に、玄関に置いていた時は、ガラスの玄関戸越しに、年中ガンガン朝の直射日光が当たってました。
だもんで、2才以上で脱皮の頻度が少なくなった成体なんかは、パイプに納まりきらず直射日光を浴びるハサミが劣化して、バーンスポット化する傾向がありました。

バーンスポットの原因なんて、そんな単純なものでも、すぐに分かるものでもないとは思いますが、なんとなく治まってるのかな?と感じたんで、お話しました。

 

いやー、超長文になっちゃいました。

ご清覧、ありがとうございました。

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